このページでは、女性にとってのマンスリーマンションの快適性と安全性、また東京都内で女性が安心して暮らせる地域について紹介しています。東京都内には23の区がありますが、その中で特に安全な区をピックアップしてみましたので、チェックしてみてください。
まずは、女性にとってのマンスリーマンションの快適性と安全性について解説しましょう。結論から言いますと、一般的な賃貸物件と大きな違いはありません。マンスリーマンションの最大の特徴は契約の仕方や入居期間にあり、建物や構造自体に特別な仕掛けがあるわけではないからです。部屋の作り自体は普通のアパートやマンションと同じで、マンスリーマンションだからここが安心!という部分はありません。
マンスリーマンションと一口に言っても、スペックや条件は物件ごとに違いがあり、快適性や安全性に差があります。しかし、マンスリーマンションには一般的な賃貸物件にはない有利な面も。例えば、冷蔵庫や電子レンジ、洗濯機や掃除機など、家具家電が最初から設置されていることや、RC構造やSRC構造の物件を選ぶことで騒音対策ができること、専門の清掃業者が水回りをケアしてくれるため、常に清潔な環境の中で生活ができることなどが挙げられます。
常にケアが行き届いているという事は、それだけ人の目がいきわたっている証拠ですので、女性でも安心して暮らせる環境と言えるのではないでしょうか。
ここからは、東京都内で女性が安心して暮らせる地域を紹介します。安心できる住環境には、物件選びだけでなく地域選びも重要な要素。安全な生活に関わる条件として治安や犯罪発生件数も気になりますよね。ここでは、文京区・荒川区・目黒区・中央区・中野区・品川区の6つの区を取り上げ、それぞれのエリアの治安状況と住みやすさを解説していきます。
【参考】【平成30年 区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数(https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/about_mpd/jokyo_tokei/jokyo/ninchikensu.html)
東京23区で治安が良く女性が安心して住めるエリアと聞いて、真っ先に思い浮かぶのが文京区です。文京区は東京大学をはじめとした多くの教育機関が集まっていることや、皇族のお墓があって神聖な雰囲気を醸し出しているなど、上品で清楚、謹厳実直なイメージのある街として知られています。
治安のよい住みたい街ランキングでも1位の常連になるなど、住みやすさについては折り紙付きですが、もちろんイメージだけではありません。平成30年11月に警視庁が発表した犯罪データによると、平成30年1月~11月末までに文京区で発生した犯罪件数は1159件となっており、これは東京23区の中でもっとも少ない数字となっています。そのため文京区は東京23区の中で犯罪発生率が特に低い街と言えるでしょう。犯罪には様々な種別がありますが、そのうち文京区では、ひったくり、路上強盗、自動車盗で犯罪件数が0件となっており、この数字だけでも、安心して住める街だということが分かります。
アニメ制作会社が多数集結しサブカルの街としても有名な杉並区。実はこの杉並区も治安が良く、住みやすさ抜群の街です。平成30年11月発表の警視庁の犯罪データによれば、平成30年1月~11月末までに杉並区で発生した犯罪件数は3,263件、犯罪発生率は0.58%で、23区中堂々、2位の治安の良さを誇ります。犯罪件数は多く見えるかもしれませんが、これはあくまでも総件数。総人口との割合で見た犯罪発生率としては23区平均の0.84%を下回っており、杉並区の治安は良好であることがわかります。
駅別に見る治安状況では、平成30年1月~11月末まで犯罪が暴行1件しか発生していない「井荻駅」が第1位、同期間の犯罪件数が2件の「西永福駅」が第2位、同期間の犯罪件数が6件の「高井戸駅」が第3位となっています。杉並区は中央区のようなハイソなイメージはありませんが、その分、治安は良くて女性でも安心して暮らせる街と言えるでしょう。
東京23区の中では比較的地味なイメージがあるものの、実は交通を中心にインフラが整い、都心へのアクセスが良く、なおかつ自然や緑にも恵まれ最適な住環境を整えている「練馬区」。地味どころか、実は人気が高く、民間調査の子育てしやすい街ランキングでは1位に選ばれた実績もあります。
そんな練馬区ですが、治安の良さも杉並区と並び23区中2位(平成30年度警視庁統計)となっており、女性も安心して暮らせる街としても知られています。平成30年11月発表の警視庁の犯罪データでは、練馬区の1年間(1月~11月末)の犯罪総件数は4,190件、犯罪発生率は0.58%で、件数は少なくないものの、人口を加味した犯罪発生率は23区平均の0.84%を下回っており、治安が良いことを示しています。治安の良い駅ランキングでは、平成30年1月~11月末までに犯罪が2件しか発生していない「平和台駅」が第1位、同期間の犯罪件数が4件の「中村橋駅」が第2位、同期間の犯罪件数が4件の「氷川台駅」が第3位となっています。
東京23区の西南部に位置する目黒区も、治安が良く住みやすい街として知られています。目黒区の特徴は数多くありますが、そのうち治安に関係するものとして、住宅街を中心に街が綺麗に整備されていることや、捨てられた自転車の強制撤去、駐輪場の整備を積極的に進めていること、そして住民の防犯に対する意識が高いことが挙げられます。区の取り組みと住民の意識が、犯罪の抑止効果を高めていることがわかりますね。
統計にはその成果が表れており、平成30年11月発表の警視庁の犯罪データによると、平成30年1月~11月までに目黒区で発生した犯罪件数は1,688件、犯罪発生率は0.61%で、23区中4位の犯罪の少なさとなっています。同期間、ひったくり2件、公然わいせつ1件、路上強盗1件、自動車盗に至っては0件であり、全体的に事件発生が少なく、目黒区の治安の良さが統計的にも浮き彫りになっています。目黒区内の駅を中心に見ていくと、最も治安の良い駅は、平成30年1月~11月までの犯罪件数が1件の「緑が丘駅」で、次点は同犯罪件数3件の「洗足駅」、3位は同犯罪件数5件の「祐天寺駅」です。
先進的なビジネス・オフィス街と古き良き下町情緒が融合する、古今折衷の街、品川区。この街も高い人口密度を誇りながら犯罪発生率は低く、治安の良さが際立っています。平成30年11月発表の警視庁の犯罪データによると、平成30年1月~11月末までの品川区の犯罪件数は2,400件、犯罪発生率は0.62%となっており、治安の良さは23区中6位です。特に23区の中では犯罪件数が少ない上に発生率も低いということで、掛け値なしに治安の良い街といえるでしょう。
犯罪データ以外でも、品川区は教育施設が整い、子育て支援が充実、待機児童も少なく、意外に緑が豊富で自然豊かな公園や静かな住宅街も多いのですが、こうしたポジティブな材料も品川区の治安の良さを裏付けています。品川区の中で特に治安の良い駅は、平成30年に犯罪が3件しか発生していない「中延駅」、同期間の犯罪件数が3件の「戸越公園駅」、同期間の犯罪件数が4件の「西大井駅」です。
荒川区は下町情緒の残る落ち着いた街として知られています。このエリアも文京区ほどではありませんが、比較的犯罪件数が少なく安心して住める街です。荒川区では平成16年3月より、日本で最も治安の良い年を目指して防犯対策を強化を進めているため、今後も治安の良さが向上していくことが予想されます。
その取り組みの成果もあり、荒川区の犯罪数は年々減少しています。これはデータにも反映されており、平成30年11月の警視庁発表の犯罪データでは、荒川区の現在の治安は東京23区中7位、犯罪率は0.65%で、いずれも上位、または23区の平均を下回る水準です。さらに同警視庁発表の犯罪データによれば、平成30年1月~11月末までの荒川区の犯罪件数は1404件で、これも23区中トップレベルの少なさ。こうしたデータを踏まえると荒川区は女性にもおすすめの街と言えますが、気を付けるポイントもあります。それは大きめの繁華街を避け、荒川区の中でも特に治安の良い駅周辺を選ぶようにすること。荒川区の中で治安の良い駅としては、平成30年の犯罪件数がわずか3件の東尾久三丁目駅や、同犯罪件数5件の町屋駅、同犯罪件数5件の熊野前駅などが挙げられます。