マンスリーマンションでの居住にあたり、まれにですがトラブルが起きることがあります。それらを前もって把握しておくことで、万が一のときの対処が容易になることでしょう。ここでは、主なトラブルの事例について紹介いたします。
マンスリーマンション特有のトラブルとして、入居前のキャンセルや途中解約・契約延長など、入居期間や契約に関するものがあります。
マンスリーマンションは気軽に契約できる利便性の高さが魅力ではありますが、契約である以上、確認をおろそかにしてしまうと後に問題となってしまうことがあるので、契約時には条件を細かくチェックしておきましょう。
また、契約書の書き方は会社ごとに違いがあるため、毎回注意して読み込んでおく必要があります。
契約に関する確認事項には、以下のようなものがあります。
契約を交わした時点で、契約書の内容は双方の合意に基づいたものとして扱われます。ですから、気になることは契約する前の段階で、担当者に細かく説明をしてもらうことが必要です。また、担当者によっては説明が足りないこともあるので、契約の際に生じた疑問点なども、遠慮せず突っ込んで聞いていくべきでしょう。
マンスリーマンションでは最初から家具や家電が備え付けられていて、それらに関するトラブルもしばしば起こります。タイミングとしては、入居中だけでなく入居時のものもありますので、分けて説明していきます。
入居当日には、契約時点で明記されていた設備、家具、家電などがきちんとそろっているか、破損や汚れがないかを細かくチェックしましょう。そして、もし足りないものがあったり、破損や汚れがあったりした場合には、速やかに運営会社に連絡をしましょう。その際は証拠保全として、該当箇所をスマートフォンなどで撮影し、分かるようにしておくといいでしょう。最初のチェックをおろそかにしてしまうと、もともとあった破損や汚れなどの責任を押しつけられ、弁済金を求められるようなことにもなりかねません。
家電・家具の故障、入居中のトラブルについては、すぐに運営会社に状況を報告するようにしましょう。
家具、家電の故障や破損については、滞在中の家電の不具合は無料で修理交換されるのが一般的ですが、修理交換にかかる費用は契約者負担となってしまうケースもあります。保証内容は、契約時にしっかりと確認してください。
飲み物をこぼすなどして部屋を汚すのは日常生活の中で起こりうることなので、故意・悪質でなければ問題がない場合もあります。ただし、たばこのヤニ汚れや焦げ跡など、壁や床の貼り替えなどが生じるような場合は、別途料金が請求されることがあります。
また、もしカギを無くした場合も、まずは運営会社に連絡してください。その際、カギ交換などで別途金額が発生することが考えられるので、くれぐれも部屋の鍵はなくさないように注意しましょう。
マンスリーマンションには普通のマンションと同様に、他の住人がいます。そこでのトラブルとしてよくあるのが、「騒音」「ゴミ」によるものです。
騒音のトラブルは、室内でのテレビや音楽の音量、夜間の洗濯・掃除、ドアの開け閉め、友人や恋人を招いたときの話し声などによるものです。人によってはちょっとした音がクレームになることもありますし、それが毎日続くのもトラブルのもととなるので、注意しましょう。
ゴミのトラブルは、生ゴミを屋外に放置していたり、ゴミ出しのルールが守られていなかったりすることがトラブルの要因となります。ゴミ出しのルールはその地域によってさまざまですので、必ずルールを確認し、守るようにしましょう。
また、場合によってはトラブルの被害者になることもあります。その際は直接やりとりをするとさらなるトラブルになりかねないため、必ず運営会社と相談するようにしてください。
マンスリーマンションでは、このようなトラブルが起きることが考えられます。契約や設備のトラブルについては、自身で最初の段階から気を付けておけば防げることばかりなので、入居時には特に心掛けるようにしておくといいでしょう。そして、近隣住民とのトラブルを含め、もし何か問題が起きた場合は、速やかに管理会社へと連絡するよう、心に留め置いてください。