1週間や1ヶ月など、ある程度の期間遠方に滞在しないといけないというときは、コスト面や利便性などを踏まえれば、ホテルよりもマンスリーマンションがおすすめです。ただ、短期間とはいえマンションの契約となるわけですから、事前に確認・注意しておきたい項目はいくつもあります。今回はその中からポイントを絞ってご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
マンスリーマンションは契約の性質上、入居日直前まで別の人が滞在していることも少なくありません。この辺りは、マンションというよりもホテルなどのイメージに近いと言えるでしょう。
そのため、引っ越し時の荷物は配送の日付や時間を指定して送るようにしましょう。
日時指定をアバウトにしてしまうと、最悪の場合入居前に荷物が届き、前の入居者が受け取ってしまう、ということがあるからです。
しばらくの間マンスリーマンションに滞在するとなると、郵便物などの受け取りをしなければいけないこともあるでしょう。
ただ、マンスリーマンションの住所を使用するのであれば、転居届など煩わしい作業を行う必要があります。また、退去後にはそれらを元にもどさなければいけません。
それらの手続きが滞ってしまうと、郵便物が自宅とマンスリーマンションのどちらに届くか分からない、という状況になることも考えられます。
特に個人情報が詰まった郵便物は扱いに気を付けなければいけないので、「郵便局留」などのサービスを利用するのがいいでしょう。
また、宅配便などであれば、コンビニ引き取りなどのサービスを使うのも有効です。
前述のことは他の入居者にも当てはまるので、場合によっては自身の入居後に前入居者宛の郵送物が届くこともあります。
それらをもし開けてしまった場合、トラブルを招いてしまう可能性があります。
その場合は決して開封せず、そのままの状態で郵便局や管理会社、物件オーナーなどに連絡するようにしましょう。
多くのマンスリーマンションでは、入居後すぐに生活ができるよう、寝具や冷蔵庫、洗濯機、調理器具、テレビなど、一通りの生活必需品がそろっています。
ただ、そこでインターネット環境が気になるという方は非常に多いと思います。
もちろん、入居者の生活環境を整える上でインターネット環境を用意している物件は多くありますが、契約内容や回線速度などはさまざまです。
場合によっては追加料金が発生するようなこともありますので、特にお仕事でインターネットをよく使うということであれば、事前のチェックはしておいたほうがいいでしょう。
マンスリーマンションの契約では、賃料や手数料などは最初にチェックするかと思いますが、見逃せないのがその他にかかる費用です。
たとえば、消耗品などは自分で用意することになりますし、物件によっては、「ベッドあり」となっていても、掛け布団などがオプションになっているケースがあります。
自身の生活と照らし合わせ、自分で用意できるものは自分で用意した方がいいでしょう。
物件によってはオプションで消耗品を追加できるサービスもあります。タオルやティッシュ、シャンプー、食器などをまとめ、一人暮らしパックとして販売している会社もあるので、そうしたものを活用してみるのもいいでしょう。
よく、マンスリーマンションの謳い文句に「かばんひとつで入居できる」というものがあります。この「かばん」というのは、かばんに入るもの、つまり自身で用意するものと考えておくといいでしょう。
具体的には、「かばんの中身」はこのようなものになります。
マンスリーマンションは普通の賃貸マンションなどと違い、事前の内覧はほぼできません。なぜなら、直前まで入居者がいるケースが大半だからです。
したがって、入居前には内覧以外のポイントをできるだけ自身で下調べしておくのがよさそうです。
チェックポイントとしては、以下のものとなります。
物件の雰囲気などは、そのまま居心地の良さに直結します。管理体制については、あらかじめチェックしておきましょう。
まず、管理人がどの時間帯にいるか、防犯体制が整っているかは前もって調べておきたいところです。
建物が清掃されている、植木がきちんと整えられている、自転車などがきちんと並んでいる、というところも、実際の住み心地を左右するポイントとなります。
駅まで実際に何分かかるか、という点だけでなく、地図では分からない坂道や、特に女性であれば防犯上の問題から、夜間の明るさなどもチェックしておきたいところです。
コンビニエンスストアや飲食店、スーパーマーケット、電気店、警察や病院、郵便局、銀行など、その土地に滞在する中で必要になりそうな施設は、前もって場所を調べておくと生活基盤を整えやすくなります。
その際、営業時間までチェックしておくと、自身の生活リズムと照らし合わせての利用がイメージしやすいと思います。
もちろん、実際に現地に行くのが一番なのですが、遠方などで足を運ぶのが難しい場合は、ストリートビューなどのサービスを利用すると、ある程度はチェックを補えます。
やむをえない事情で、物件をキャンセルしなければならないというケースについてご紹介いたします。
まず申し込んでから入居するまでの間でキャンセルした場合、実際の契約開始日(入居日)までの日数によって、キャンセル料が発生します。
契約開始までの日数が少ないほどキャンセル料が高額となるので、もしキャンセルをすることが決まったら、なるべく早い段階で連絡をするようにしましょう。
また、途中退去をする場合は、キャンセルをした残日数分がそのまま戻ってくるということはあまりありません。
マンスリーマンションは長期の契約をすることで1日あたりの利用料が割安になるメリットが生まれることがありますが、必要以上に長い期間を契約すると、キャンセルによって長期契約の割引適用がうけられなくなり、かえって割高になるケースもあるので注意が必要です。
なお、短めの期間で契約し、それ以上滞在する必要が出てきたという場合は、次の入居者が決まっていない場合に限り、契約延長ができることがあります。
もしスケジュールが見えてくるようでしたら、早めに管理会社などに連絡をするようにしましょう。
これからマンスリーマンションを借りてみようという方は、業者からしっかりと話を聞き、自身の利用プランと合わせて検討してみるのがいいでしょう。
そのあたりは、実際の引っ越しとさほど変わりはありません。
実際に住んでみてからのライフスタイルをイメージし、それに合わせた部屋選びをすることで、マンスリーマンション選びの失敗はある程度防げます。
今回ご紹介しましたポイントを踏まえて、ご自身に合った物件と契約してくださいね。