このページでは、短期滞在先を探している人へ向けて、マンスリーマンションとシェアハウスの特徴やメリット・デメリットなどを紹介しています。どちらも短期滞在の選択肢のひとつですが、特徴が大きく異なるため、あらかじめ確認しておくのが重要です。
マンスリーマンションは、月単位で借りることを前提した物件のことです。洗濯機や冷蔵庫といった生活に欠かせない家具家電は、あらかじめ室内に備え付けられています。敷金返金や仲介手数料は発生しませんが、光熱費や清掃費といった費用が別途かかるのが特徴です。
室内に必要な設備が揃っているため、シェアハウスのように他の人と設備を共有せずに済みます。一方で、シェアハウスはキッチンやトイレなどを他の人と共有しなければならないので、人によってはストレスを感じてしまうでしょう。
そのため、自身のプライベート空間が欲しい人、人間関係のトラブルで悩みたくない人におすすめです。
シェアハウスは、1つの住まいに複数の個室が設けられ、いくつかの設備を他の入居者と共有する建物を指します。ベッドやデスクなどの家具は個室にありますが、キッチンや洗濯機、シャワーなどは共有設備です。マンスリーマンションと同じく敷金礼金や仲介手数料は発生しないため、とにかく費用をおさえたい人に向いています。
物件によっては共有リビングやダイニングが設けられており、入居者同士で料理を作って一緒に食事をとることも。よって、交友関係を広げたい人や、初めての1人暮らしに不安を感じている人にもシェアハウスがおすすめです。
シェアハウスの家賃は、一般的な賃貸物件よりも安いのが特徴です。東京都内の物件の場合であっても、初期費用は10万円程度で済みます。また、家賃相場は6万円程度となっており、一般的な賃貸物件が8~9万円程度であることから、かなりお得であることが分かるでしょう。
しかも、シェアハウスにはあらかじめ生活に必要な家具家電が付いているため、最低限の荷物だけで引っ越しが可能です。
普通の賃貸と比較して入居時の審査がゆるいのも、シェアハウスのメリットです。シェアハウスの入居審査では、「共同生活に適しているか」に重きを置いているので、個人の信用情報や職業は細かくチェックされません。そのため、水商売や無職の人など、これまで普通の賃貸住宅では審査が通らなかった人でも審査に通る可能性が高いでしょう。
シェアハウスには、マンスリーマンションをはじめとした他の物件にないコミュニティ性があります。シェアハウスには入居期間や目的の異なる住民が暮らしているうえ、共有スペースも用意されているため、さまざまな人たちと交流できるでしょう。外国人の入居者がいた場合は、日常的に国際交流ができます。常に人がいるという安心感があるのも良いところです。
共有スペースが多いシェアハウスは、プライベートの確保が難しいのが難点です。物件によってはキッチンやリビングだけでなく、洗面所やトイレまで共有となっており、他の入居者の目が気になってしまう可能性があります。そのため、プライベートを大切にする人や周りの目を気にしすぎてしまう人は、大きなストレスを抱えてしまうかもしれません。
トイレやキッチン、シャワーなどの設備数は物件によってさまざま。万が一部屋の数に対して設備数が少ない場合は、好きなタイミングで料理や洗濯などができません。特に、朝と夜時間帯は出勤や帰宅の関係で、トイレが混み合いのがデメリット。支度が手間取ってしまうといったトラブルが発生しやすくなります。入居者同士で深い交友関係を結べていれば問題ありませんが、内向的であったり気を遣いすぎてしまう人にシェアハウスは向いていないでしょう。
入居者同士の交流が盛んな物件の場合は、遅い時間まで共有スペースで話していたり、飲み会をしていることがあります。人と話すのが好きな人は嬉しいポイントかもしれませんが、朝早くから仕事がある人や寝つきが悪い人はうるさいと感じてしまうかもしれません。
また、入居者同士のトラブルが発生しやすいのも、シェアハウスのデメリットです。モラルが低い入居者がいる場合、ケンカや盗難、男女問題といったトラブルが発生します。
マンスリーマンションとシェアハウスには、それぞれ異なる特徴やメリットとデメリットが存在するため、一概にどちらが良いとは言えません。ただし、どちらの場合にも向いている人・向いていない人がいるので、「自分にはどちらが合っているだろう?」という点を重視して選ぶと良いでしょう。
なお、シェアハウスは他の入居者の性格や生活スタイルが、暮らしやすさに直接影響を与えます。そのため、あらかじめどのような人たちが住んでいるのかを確認しておくのが大切です。